①テレビ番組モニター募集に採用される感想文の書き方。合格者が伝授

節約方法

テレビ番組モニターとは、テレビ局が募集している視聴モニターのことです。テレビ局に番組を見た感想を送り、給料のような謝礼がいただけます。私は全国ネットの大手テレビ局と地方のテレビ局に応募したらどちらも内定をいただきました。当選しやすい感想文の書き方、例文、倍率について紹介します。

テレビ番組モニターと謝礼について

テレビ番組モニターって何?

テレビ局が募集している番組の感想を伝えるモニターのことです。テレビ局が指定する番組を観て、感想を書いて送ります。感想文を書いて送ることで、謝礼がいただけます。

モニター報酬金額はいくら?

テレビ局にもよりますが、だいたい1番組1,500円~2,000円くらいが相場だそうで、私もそれくらいの金額でした。依頼される番組の数は月に2番組くらいです。月のモニター代は12,000~16,000円くらいですね。

私は、全国ネットの大手テレビ局と地方のテレビ局でモニターをしました。同じ時期の番組モニターでもテレビ局によって謝礼の金額は異なりました。

番組モニターの募集条件は?

募集時期によって異なると思いますが、参考までに2018年度の募集要項で各局の条件は以下の通りでした。

NHK:18歳以上であること・NHKネットクラブプレミアム会員に登録すること・NHKの受信料を払っていることなど。
フジテレビ:東京近郊に居住している18歳以上(高校生不可)・指定されたフジテレビ番組が観れること・月に1度のモニター会議に必ず出席できること・PCの電子メールで原稿のやり取りができる人、など。
日本テレビ:高校生から60代・都内及び東京近郊に在住・説明会に出席できること・パソコンで送受信できることなど。

地方にお住まいの方は、お住まいの地域のローカル局の募集要項を確認してみましょう。

任期はどれくらい?

ほとんどの局でのモニターの任期は半年です。前期と後期に分かれています。期間は、4月~9月末までや2月~7月など局によって異なります。

任期中に引っ越ししたらどうなるの?

局にもよりますが、全国ネットのテレビ局でのモニターでも、モニタリングする番組が地域情報番組の場合があります。その場合、違う地域に引っ越すと該当の番組が視聴できなくなるので、途中で契約解除になることがあります。

番組モニターに採用される方法

番組モニターに応募する時には、ほとんどの場合に番組の感想を添付して送付します。この感想文に合否がかかっています。採用される感想文の書き方のコツを紹介します。

応募するときの感想文の文字数

テレビ局にもよりますが、感想文はだいたい150800文字くらいで提出するようにいわれます。2019年度NHK放送番組モニターの応募時の感想文は300~600文字とあります。

600文字前後の文章を書くときは起承転結を意識します。起で物語を書き起こして、承で詳しく論じます。転で話をひっくり返して、結で結びます。目安として、400文字でも起承転結で書けます。300文字は文字数の関係で起承結で書くこともあります。400文字以上で起承転結にそって書くほうが書きやすいと思います。

感想文に盛り込む4つのポイント

1.番組のいいところ
2.番組の悪いところ(改善したほうがいい点)
3.番組の構成について
4.自己紹介

1.番組のいいところの書き方

番組を観て、面白かったことやよかったことを書きましょう。

2.番組の悪いところの書き方

番組の面白くないところや改善したほうがいい点も書きます。悪い部分を書くにはコツがいりますが、悪い部分は必ず書きましょう。局も、番組をよりよくするために視聴者にとって良くなかった部分はどこかが知りたいのです。

私は、学生時代の就職活動で全国ネットのテレビ局も受けました。エントリーシート提出の前に友人とともにその大手のテレビ局勤務の人にエントリーシートなどをみてもらったことがあります。

エントリーシート内に「面白くない番組と理由」という批判を書く欄があり、友人は直球で面白くないと思った理由を書いてました。

そうしたら、読んでいた局の人(友人の先輩)は憤慨していました。「感想を直球で伝えるのはいいけど、伝え方を工夫するのも大切」です。局の体質にもよるのでしょうが、番組の構成で足りない部分があれば、批判的な感じで書くより「面白かったからこそ、この部分をもっと観たかった」という書き方のほうがいいと思います。

3.番組の構成についての書き方く

マスコミの人たちは、自分たちの作ったものの構成をとても気にします。出版社勤務の編集長と話したことがあるのですが、その方も「他誌と比べた構成の違い」を気にされていました。構成はものをつくるときの重要ポイントだからです。

4.自己紹介の書き方

「自己紹介」も書きましょう。「自己アピール」ともいえます。就活のエントリーシートにも自己アピールを書く項目がありますよね。自分の人となりを伝えたほうが採用されやすいものです。

番組の感想文の冒頭“起”の部分に「なぜこの番組を選んだか」という観た理由を書くのですが、そこに自己紹介を盛り込むと書きやすいですよ。

自己アピールといってもそんなたいそうなものでもありません。自分が他の人と違う個性的な人、というアピールができたらいいのです。テレビ局側もいろんな人から感想を得たいだろうから、自分の個性を出しましょう。

具体的には、たとえば夫の仕事内容や子どもがした経験などを視聴した番組と結び付けて書きましょう。その番組を観た理由に説得力も増します。

当選目指して感想文を書くときの構成

モニター当選を目指してテレビ番組の感想を書くなら、以下の構成がおすすめです。

感想文の構成案

【起】その番組を見た理由、選んだ理由を書きます。

【承】番組のいいところを書きます。とくに、他局の同じ種類の番組と比べてどうよかったかを書きます。情報番組なら、他局の情報番組と比べてよかったところを書きます。

【転】悪いところを書きます。改善したほうがいい点です。とくに上記のとおり「番組を観ていて〇〇について興味をもったので、この部分についてもっと知りたいと思いました」とか「この部分についてもっとこういう風に掘り下げてほしかったです」という風に書きます。

【結】本文をまとめます。

!注意!
悪いところを書くときに「面白くない」と批判だけにならないようにしたほうがいいと感じています。万が一、テレビ局の担当者の怒りのツボに入ったらもったいないからです。

「おもしろかったらこそ、この部分がもっと知りたかった」という流れにするといいと思います。実際に「おもしろくない」と感じるときは「情報が少なくて物足りない」時が多いです。

「物足りない」ときは「もっとこういうものが欲しい」と欲求しているときが多いです。「どういうものが欲しい」のか書くようにしましょう。

例文集

書き出しの例文その1

工場についての報道番組だったら、
「私の夫も工場勤務のため、番組で取り上げられている工場職員さんの仕事ぶりが気になり家族全員でテレビの前に集まりました。」

というような書き出しで始めたらいいと思います。ちなみに、これで58文字です。

この文章のポイントは、3つです。
1.夫の職業や仕事への意識がなんとなく分かる
2.家族全員でテレビを観るような家庭環境である
3.テレビを介して家族が集まっている
テレビ局にもよるでしょうが、テレビ局側は、20代、30代、40代など各世代からモニターを採用します。自分の世代ならではの意見が出せることをアピールしましょう。

たとえば、私はテレビ番組モニターに受かったときの私の所属カテゴリが“30代・女性・主婦”だったので、30代女性主婦の強みである、“子育て世代”というところに焦点をあてた自己アピールにしました。

書き出しの例文その2

魚のつかみどりの地域情報番組とかなら、「私の子どももつかみどりを体験したことがあるので、今から報じられるつかみどりはどんな人たちが取り組まれている活動なのか興味を覚えました」と書くのもいいと思います。

観た番組の内容と自分の共通点を探して、盛り込みます。そうすると文章に説得力がでます。この文章の場合、魚のつかみどりという番組内容と自分の体験を結び付けています。

感想文を読んでいる人に、「魚つかみをしたことがあるから番組に興味をもってもらったんだな」、「実際に経験したことがあるからそう感じたんだな」と感じてもらえるように、自分の性格・経験・環境を盛り込みましょう。

ちなみに、この手法は就職活動のエントリーシートを書くときにも有効です。志望動機の欄は、ご自身の体験(成功体験)とその会社を選んだ動機とを結びつけると書きやすいですよ。

番組の悪いところを書く時の例文

起承転結の“転”で番組の悪いところや改善したほうがいい点も書きましょう。「番組内で工場職員のAさんがされていた〇〇なことは、夫も経験していて対応に苦慮しています。Aさんは、どのように対応されていたのか、もっと知りたかったです」という感じで書いたら、いかにも番組に夢中になっている視聴者みたいな感じでいいでしょう。

番組構成での改善点の提案もできています。

番組はメモを取りながら観て

私は感想文を書くために、番組を録画してメモを取りながら3回ほど観ました。応募される方は、録画して何回か観ることをおすすめします。

テレビ局モニターの倍率

テレビ局モニターの倍率は高そうですよね。局や、募集時期によって倍率はかわるとは思います。全国区のテレビ局より、自分が住んでいる都道府県でしか放送されないようなローカルなテレビ局のほうが倍率は低いのかもしれませんね。

家にいながらにして、テレビを観た感想を書いて送るだけで1万5千円ほどいただけるのは、ありがたいものです。ぜひ、挑戦してみてくださいね。

番組モニターで大変なこと3選

テレビ局から依頼されたモニターのお仕事で、人によっては大変かもしれないと感じたことが3つあります。

モニター開始前に説明会がある局も

番組モニターに採用されたら、モニターが始まる前にテレビ局で説明会をする局もあります。私も行ったのですが、いろいろな話が聞けておもしろかったです。私も同席している方々も説明会を楽しんでいらっしゃいましたが、人によっては時間に都合をつけるのがむつかしい人もいるかもしれませんね。

私が行った説明会は、テレビ好きの方ならとても刺激的でおもしろい内容でしたよ。局によっては、説明会に行かなくてもモニターに参加できた人もいるようです。

毎週決まった時間にテレビを観ること

外出の多い人や子育て中などでテレビを観る時間がない人にとっては、毎週決まった時間に決まったテレビを観るのが大変かもしれません。

でも、録画したら好きな時間に観ることができます。私は、録画ができなかったので、外出中の場合は助手席に座り車のナビで観ていました。スマホで観れる人はスマホで観てもいいですね。

提出するレポートの指定文字数は多め

視聴した感想をレポートにまとめるのですが、結構なボリュームがあります。文字数はどれくらいだったかなー。局によっても違うのでしょうが、私がモニターした局は1,500文字くらいだった気がします。たしか、○○文字~△△△文字までという感じで幅広く指定されていた気もします。

私は、結構ぎっしり書きたいタイプなので、制限いっぱいくらいまで書いていました。局の人からは、「たくさんご意見くださいまして、ありがとうございます!」という感じでお礼を言われたこともあります。文章を書くことが苦でないタイプならそれほど大変でないと思うのですが、苦手な人は長文レポートを毎週書くのはつらいかもしれません。

大変だったことを3つ紹介しましたが、それでも私はとても楽しかったですよ。大変な人もいるかもしれないと感じたことは上記のこの3つくらいです。番組モニターは自宅でできますし、バイト代と考えても割がいいと思います。

感想文にはご自身の体験と考えを盛り込んで

番組モニターに当選しやすい感想文の書き方を紹介しました。ご自身の体験や考えを盛り込んで、あなただけの素敵な感想文ができあがりますように。

2019年度NHK番組モニター募集のリンク

NHKが2019年度の番組モニターを募集しています。

NHK放送番組モニター募集(関東以外の地域)
2019年度のNHK番組モニター募集は2018年11月15日に締め切りだそうです。視聴する番組が関東とその他の地域で違うようです。お住まいの地域をチェックしてくださいね。

募集終了済みのフジテレビ・日テレ・RSKのリンク

番組モニターは春と秋に応募があります。春の部は3月末くらいに募集締め切りのところが多いようです。

2018年度フジテレビ社外モニター
2018年度は説明会が前期の2月末と後期の8月末にあったそうです。

RSK番組モニター募集
日本テレビ(日テレ)2018年度後期番組モニター募集

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